偽情報を作るための4STEP

陰謀論は政治にも利用されるほどに世論をコントロールする力を持っています。

しかし陰謀論が人々の善行に歯止めをかけてしまっている事も事実です。

このような事態を防ぐためにもOSINT調査は必要になるのです。

情報を発信する事は有意義な事であり、人々の生活を豊かにすることでもありますが、陰謀論に振り回されていては真実にたどり着けなくなります。

ではどうするのか。陰謀論から自分を守るなら、陰謀論の作り方を知ればいいのです。

陰謀論を作る4STEP

STEP①不安の種を探そう

陰謀論の多くは「信じさせる」事が必要になります。

そして信じさせるために必要になるのが、「恐怖」です。

アメリカの心理学者アブラハム・マズローの説によると

つまり生理的欲求(食事など)、安全(生活に必要な物事)についての陰謀論が多いのも、人間の欲求に訴える事で陰謀論を信じ込ませることができる事が原因の一つとして挙げられます。

この欲求に訴えかけて心理的に不安定な状態にすることで、思考力を低下させることも可能です。

STEP②陰謀論を作ろう

不安の種を見つけたら陰謀論の作成に入ります。

作成するには、いくつか注意点があります。

  • 検証しづらいネタにする(調べてもわからない事件の犯人など)
  • エビデンスがあればGOOD(論破されづらくなる)
  • 対象は大きければ大きいほど良し(地球、文化、政府、大企業、悲惨な事件)
  • 新しい理論などを持ち出してみる(最新の科学では〇〇など)
  • 既存の知識を拡大する(実は〇〇だった)
  • 大きな数字を示す(何万人が〇〇)

STEP③陰謀論を拡散しよう

陰謀論が出来上がったら拡散していきましょう。

現代では陰謀論を広げる手段がいくらでもあるので簡単です。

特にメジャーな手段ではストーリーを語る方法があります。

これはビジネスでも流行っていますが、ストーリーを語ることによって視聴者により印象づける事が可能になります。CMなどの広告に使う事が有効です。

例えば少し前の話になりますが、環境活動家の少女が大人たちを前に語る姿が大々的に取り上げられていました。

拡散時のポイントを押さえておきましょう。

  • メディアに取り上げられるように、派手に見せる
  • 怒りなどの感情に陰謀論を乗せる
  • ネット、SNS上は特に有効
  • 賛同者を募る

STEP④陰謀論を定着させよう

陰謀論は科学的証拠や事実確認をすれば、すぐに破られてしまいます。

そこで最初に行う事は「事実を否定してくるであろう」と宣言しておくことです。

これだけで陰謀論を定着させる準備は整いました。

最後に仕上げを行いましょう。

否定してくる敵に対して、待ってましたと「否定」することです。

例えば「政府が〇〇について否定しました」となれば、「政府が真実を隠している」とすることで陰謀論を定着させることが出来ます。

この後はどう転んでも解決されることは困難になります。

「陰謀論の完成」です。

まとめ

陰謀論はエンタメとしてはおもしろくて楽しめると思いますが、人々の生活に支障が出たり、金儲けに利用したりしてはいけません。

最後にOSSレポートが作ったヒトラーの心理プロファイルを紹介します。

「大衆を冷静にさせてはならない。失敗や間違いを認めてはならない。敵のなかにも優れた部分があると認めてはならない。 代替案の余地を残してはならない。 非難を受け入れてはならない。一時に一人の敵に集中し、何か不都合があればすべてそいつの責任にする。人は小さな嘘よりも大きな嘘を信じやすい。そして何度も繰り返せば、大衆は遅かれ早かれその嘘を信じる。」

皆さんは冷静に考えられる人間だと信じています。

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