思考とはどのようにして始まるのでしょうか?
それは自分に問いかけることです。
しかし質問の質が悪ければ、導き出された答えの質も悪くなり、質がよければ答えの質も良くなります。
質の良い答えを出すことができれば、おのずと判断も適切なものになるのは明白です。
それでは自分に問いかける質問を見ていきましょう。
前提条件は間違っていないか
物事を判断する時の多くは、前提条件によるものです。
私たちは前提条件をもとに結果を導き出しています。
- 前提条件が出てきた結果と因果関係にあるか
- 結果にたどり着く中で情報に偽りはないか
- その情報(エビデンス)は検証することが出来るか
- 情報の出どころは信用できるか
情報にバイアスはかかっていないか
ニュース番組を筆頭に普段目にするメディアから発信される多くの情報にはバイアスがかかっています。
このバイアスが掛かった情報をもとに考えると、導き出される答えも歪んだものになります。
- 自分の立場を俯瞰的に見えているか
- 相手の立場を考えたか
- 自分は何らかの確証バイアスをもって判断していないか
- イデオロギーに左右されるな
数値化されたデータを疑う
数値化されたデータは判断材料として必ずしも適格とはいえません。
なぜなら人によって数字自体の解釈が違い、どの数字に注目して話しているかも違うからです。
- 統計データの母数はどうか
- 相関関係と因果関係を混ぜてはいないか
- データの外れ値を強調したデータではないか
- 問題の対象と別の数字と比べてないか
まとめ
多くの確かめておきたい事柄を挙げて見ましたが、全てを確認してから答えを出すことは難しいと思います。
さらに悩んだ末に答えが出ないという事も考えられます。
そんな時には孔子のエピソードが役に立ちます。
どんなことにも三度考えてから行動に移す人がいました。
それを見て孔子は「再び思えば其ち可なり」(考えるのは二度くらいでいいでしょう)
悩みすぎも体には毒です。
思考する習慣があれば、その精度も上がっていきます。
日々の思考を大切にしていきたいものです。