パート③【生きた情報を集める】

ヒトはラクをしたい生き物です。だから情報についても簡単に見れるものから得ようとします。TVやSNSが良い例です。でもそれは危険なことです。今回は【一次情報】についての考え方、実際どのようにして一次情報を集めるのかについて。一次情報を入手するハードルは高い。だからこそ一次情報は重宝されるのです。

一次情報は大体こんな感じの種類がある

一次情報ってそもそも何?のヒトがいると思います。僕も興味すらなかった。それでも一次情報について理解すると、情報の大切について理解を深めることができると思います。一次情報の定義は「自分が直接的に収集した情報」。つまり、自分で見聞きした情報や、自分で調べた情報を指しています。

これを前提に考えると、新聞やメディアなんかの扱う内容が、独自せいの高いモノに注力している理由も納得できると思う。特に大手のメディアになると、他社の情報を引用することを毛嫌いする。二番煎じになりたくないから。

WEB上の情報は二番煎じの集まり

一次情報に触れる前に、情報の種類についてハッキリさせておきましょう。これが意外に重要で、残念なことに、私たちが普段触れているWEB上の情報は嘘にまみれています。

例えば有名人が「金を稼ぐなんて楽勝」「〇〇すれば誰でも稼げます」なんて情報を発信すれば、情報リテラシーの低いヒト達は騙されます。これは人間が、【本能的にラクをしたい生き物】であることからもわかりますね。

でも本当に価値のある情報はラクをして手に入るようなモノではない。そもそも誰でも出来たり、誰でも稼げるなら、誰も苦労しない。そんな情報に振り回されると、間違った選択をし続けることになってしまうのです。

二次情報やら三次情報やら

そうならないためにも、私たちは一次情報から情報を得る必要があります。以下が情報の種類分けです。

  • 一次情報=オリジナルな情報
  • 二次情報=本や論文、ニュースなどの情報
  • 三次情報=情報の発信源がわからない情報

とりあえず三次情報を信じるような事は避けたいですね。SNSでは、情報を攪乱するために工作員が雇われる時代。特に政治絡みや、情報商材屋の周辺には気をつけないとダメです。

一次情報から情報を集め、思考をめぐらし、自分に落とし込むこと。これが本当の意味での情報収集です。

まずは一次情報を集めてみる

それでは本題の一次情報について。一次情報は「自分自身が情報源となった情報」のことで、「自分で体験する」「自分で購入して使ってみる」「自分で調査する」必要があります。つまり、時間もお金も掛かるからこそ価値があるということです。一次情報をまとめるとこんな感じです。

  • 取材調査
  • 実際に体験したこと
  • 書籍
  • 政府の刊行物やWEBサイト

「そもそも書籍や、政府の刊行物の信用性がないじゃないか」と言われると、その通りとしか言いようがないですが、彼らには説明責任がついて回るため、バレるような嘘がつきにく状況であることも事実です。

個人的な趣味で、OSINT(オープンソース・インテリジェンス)にハマっていた時期があります。その時の記事があるので暇な時にでも見ていってください。

めんどくさがりのヒトには「まとも検索」

すでに一次情報から情報収集するコトが、面倒なことは理解してもらえたと思います。そこで、面倒なヒト向けに「まとも検索」をおすすめしたい。これは個人が開発したものですが、検索先を公的機関や医療機関、論文などに絞ることが出来ます。

「まとも検索」→ https://fukuyuki.github.io/mtm.html

まとも検索のオプションには

  • 「公的機関に限定」「医療情報に限定」
  • 「国内論文に限定」
  • 「pdfのみ」
  • 「英文論文限定」

の5種類が用意されていて、情報収集からノイズを削除できるため、是非使って見て欲しい。(回しモノではないです)

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一次情報を自分で集めてみることにする?

するしないは別にして、一次情報を実際に自分で集める方法は、知っていて損はないと思います。一次情報の集め方を知ることで、自分が触れている情報の精度を測る基準にすることもできる。自分で集めるには、以下の3点が理想的です。

  1. 実際に行く
    ヒト・建物・自然など、映像や画像で見るのと、実際に現場に行って感じることは全然違う。
  2. 実際に使う
    「美容品を使う」「バナナを食べる」など、実際に自分で使ったり、食べたりして感じるのと、ヒトから聞いただけの情報は違う。
  3. 実際に調べる
    ネット検索、SNSなどの公開情報で調べる。もちろん近年話題の開示請求で、政府の公文書を請求したりすることもできる。公開されている情報のため、言い逃れはできない。

生きた情報を調べるには、時間もお金もかかる。だからこそ価値があるし、情報そのものが価値を失うことがないのです。近年はChatGPTの普及により、情報に価値がないと言われていますが、そんなことはありません。

そしてChatGPTに対して、多くのヒトが勘違いしていることを一つだけ。

「自分が知らないことを言葉を質問することはできない。」

あなたの選択を豊かにする物語

爵禄百金を愛しみて敵の情を知らざる者は不仁の至りなり)
※国家の命運を左右する重要な決戦を前にして戦いを有利に運ぶ情報を提供してくれる間諜に対して褒美を与えるのを躊躇してその結果情報を得られないのは不仁である。孫子

これは情報に対してケチな人間を批判している有名な一文。しかも、これは2000年も昔の話。これを知ってのことか、本能的か、見事に実践して見せた男がいました。彼は自身で好み、変な格好をし、粗暴な振る舞いしました。そんな彼は「大ばか者」と呼ばれ、身内からも嫌われていた。当然のように身内の中から裏切り者も出てしまい、争いが頻繁に起こっていました。

しかし彼には、平手政秀という忠誠心の強いお傅役(もりやく)がいました。平手政秀は、この争いを終わらせるために、自身の死を捧げたのです。「大ばか者」と呼ばれた彼は、そんな自分を省みたことでしょう。

もともと軍才に恵まれていた彼を有名にしたのは、歴史上でも有名な「桶狭間の戦い」です。大軍約2万5千人を2千人程度の兵で襲撃し、勝利を収めた。ここで取った彼の行動が、情報の大切さを教えてくれます。

戦国時代では、どこの国でも同じ。武功をあげた大きさに対して、一番高い報酬が与えられる。つまり、敵の将軍を討ち取ったモノが一番の報酬を得る。ところが、この桶狭間の戦いで彼が最も報酬を与えたのは、簗田政綱だったのです。

簗田政綱は今川義元が桶狭間にいることを報告した人物。周囲が将軍首を取ったモノを褒め称えるところ、彼は情報提供者を一番い褒め称えた。彼の名は「織田信長」。そんな信長が天下人になったのは、偶然ではないのかもしれません。

より良い選択のために

  • 一次情報から情報収集することが大切
  • 生きた情報は自分で調べる
  • 情報を得るのに労を惜しむな

このアイデアを活用して、より良い選択を行い、あなたの人生がより良くなることを祈っています。

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