パート②【思い込みと洗脳からの解放】

「信じたくないものを信じる」これは難しいですね。このパートの目的はバイアスの排除。私たちの人生は、小さな選択の積み重ねで出来ている。だからこそ思い込みを捨てて、選択の精度を高める必要があるのです。

正しい選択には正しい思考が必要

「人は見たいものしか見ない。」昔からよく言われる言葉です。定期的に自分の思考を振り返らないと思考が偏る。思考の偏りは、見る必要がある情報が見えなくなる現象とも言えます。だからこそ思考の偏りは排除しないといけない。

これは一般的にバイアスと呼ばれていますが、「偏り」と言っても色々と種類があります。

  • 確証バイアス
  • 正常性バイアス
  • 自己奉仕バイアス

など、色々な心理現象として表現されていますが、結局は「自分の思い込み」によって、合理的な思考が出来なくなっていると指摘したいだけです。私たちは、思考の偏りを排除し、出来る限りの合理的判断で選択し、人生を生き抜く必要があります。

しかし、一度染み付いたバイアスを取り払うことは難しい。それでも思い込みを捨てれば、あなたは見たくない情報も見れるようになるのです。

思い込みは事実を曲げてしまう

思い込みといえば、スウェーデンの医師・公益衛生学者のハンス・ロスリングの著書「FACTFULNESS」が有名ですね。この本では「事実やデータに基づき、正しく世界を読み解く」ことを目的に、10の思い込みを取り除く方法について書かれています。

この本が取り上げる10の思い込みは、

  1. 分断本能(世界は分断されている)
  2. ネガティブ本能(世界はどんどん悪くなっている)
  3. 直線本能(グラフはすべて真っ直ぐである)
  4. 恐怖本能(現実より恐れてしまう)
  5. 過大視本能(目の前の数字にとらわれる)
  6. パターン化本能(一つの例がすべてに当てはまる)
  7. 宿命本能(すべてはあらかじめ決まっている)
  8. 単純化本能(一つの原因に一つの回答を当てはめる)
  9. 犯人探し本能(誰かを責めたら問題が解決する)
  10. 焦り本能(すぐに対策しなければ手遅れになる)

ですが、この思い込みは一例に過ぎません。今に始まったことではないですが、メディアの偏向報道を繰り返し見る事で、私たちは「信じない」と思っていても、その情報は頭の中で事実かのように記憶されている。だから思い込みを取り除くだけでは、思考の偏りを取り除くことはできないのです。

メディアは洗脳のプロだった

大手メディアには、各社それぞれ思想があり、それに従って報道している。これは全てのメディアにおいて同じことが言えます。これは個人レベルでも同じで、YOUTUBEなどのSNSも、自分たちの思想を押し付けています。(この記事も一緒だけど)

日本のメディアは大体こんな感じ。

彼らが使うテクニックに注意しておけば、自分の思考を保つことも可能かもしれません。使われるテクニックは昔から同じだからです。

①時系列をずらす

  • 段階的に適用する
  • 時間を先延ばしにする

②大衆を愚かにしておく

  • 無知で凡庸にしておく
  • 感情に訴える

➂愚かさと自己批判

  • 愚か・下品を流行らせる
  • 自己責任を芽生えさせる

これは戦後から言われ続けていることですが、私達のようなTVを見て育った人間は、この通りに教育されているのかもしれない。それでも、大丈夫。未来は自分の選択で変えられるのだから。

正しい選択には正しい思考が必要だ

私たちはさまざまな本能や偏見によって、思考が歪められています。この思考が、私たちの判断を曇らせ、時には問題を悪化させる原因になる。しかし重要なコトは、これらの本能に気づき、それに対抗する方法を学ぶことです。

紹介した「10の思い込み」や「メディアの洗脳」は、私たちの思考を歪める潜在的な敵です。この敵に立ち向かうためには、冷静な分析、多角的な視点、そして柔軟な正しい思考が必要になります。

日常生活においても、私たちは常に変化し進化する必要がある。問題に直面したとき、一時的な感情や偏見に流されるのではなく、事実に基づいて冷静に判断する勇気を持つ。それが、信じたくないものを信じる方法です。

あなたの選択を豊かにする物語

彼は、理解力の低さから学校を退学させられました。とある授業の「1+1=2を粘土で表現する」という課題で、彼は「粘土を二つ合わせると一つになる」と答えたのです。周囲は彼を無能だと判断しましたが、彼の母親は違いました。

彼女は息子の才能を伸ばすために、実験道具を買い与え、応援したのです。そうして15歳になった彼は、事故から駅長の子供を助けたコトをきっかけに、電信技師として働くことになります。ここでも彼は無能扱いされてしまった。勤務中の居眠りがバレてしまったのです。

クビになった彼は、自分の貯金を科学技術の学びに投資し、コンテストに出演。見事に優勝することができました。この時期に発明した「ティッカー」という株式相場を表示する装置は、4万ドルの価値がつけられました。最終的には研究所を設立するほどにまで、研究にのめり込んでいくことになりました。

無能のレッテルを貼られた彼の信条は「人々の役に立つモノを作ること」。子供の頃に辛い体験をした彼が、後世に名を残すことが出来たのは、親からの愛情を受け、自分を強く信じることが出来たからです。そんな彼の偉大な言葉は、

「ほとんどすべての人間は「もうこれ以上アイデアを考えるのは不可能だ」という所までいきつき、そこでやる気をなくしてしまう。いよいよこれからだというのに。」

多くのヒトが努力する。でもあと一歩で辞めてしまう。この諦めるという「選択」が、人生を決めてしまうかもしれないのに。あと一歩踏ん張るための何か。それは強い意思かもしれないし、大切なヒトからの支えかもしれない。

彼の名はエジソン。頑張っているあなたへエジソンからの言葉を届けます。

「失敗は積極的にしていきたい。なぜなら、それは成功と同じくらい貴重だからだ。失敗がなければ、何が最適なのかわからないだろう」
トーマス・エジソン

より良い選択のために

  • 思い込みではないか自問する
  • メディアの言葉や数字は常に疑う
  • 自分の考えを信じる勇気を持つ

このアイデアを活用して、より良い選択を行い、あなたの人生がより良くなることを祈っています。

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