複眼的思考を身に着ける

私たちは常に思考力を鍛えておく必要があります。

なぜなら幅広い知識を活用して、仕事をこなしていく必要があるからです。

1.複眼的思考がなぜ必要か

現代は個人が好きなだけ情報を発信できるようになってしまったために、情報の正しさを判断することが難しくなっています。

自分の頭で考える力を失わないためにも複眼的思考をみにつけましょう。

1)情報の過多による選択ミス

私たちは常に多種多様な情報を、自分の意志とは関係なく与えれています。

例えばCMや、アルゴリズムによるオススメ表示等は分かりやすいと思います。

これらの情報は私たちに行動を促すために用いられています。

2)思考停止に陥る危険性

つまり、私たちは常に行動させられる状態にいることになります。

この状態の人間は、簡単に騙されて大して必要のない商品を買わされてしまったり、意味のないオンラインサロンなどに入会してしまいます。

その状態から自分を守るために必要になるのが「考える」能力です。

しかし「考える」事には、大変な労力を使います。

特に現代人の多くは、科学技術の進歩によって「考える」ことを放棄させられています。

この「考える」事を習慣にするためにも、複眼的思考で物事を判断していきましょう。

2.複眼的思考

1)複眼的思考とは

複眼的思考とは、物事の二面性から考える、多面的から物事を判断する時に使う思考法です。

2)思考の習慣がない場合の失敗シーン

私たちが思考停止状態になっている時は、物事を判断するプロセスの中に「考える」という段階がありません。

そんなことはないと思っている人が多くいますが、実際に有名人が紹介している商品が売れています。

これは商品の良し悪しでは無く、「あの人が使っているから安心だ」「あの人が使っているから良い商品だ」と思っているだけで、そこに自分の考えはありません。

このような行動(思考)をする日本人が多くいる限り、日本はこのまま衰退していくほかありません。

そうならない為にも「考える」ことを習慣化していきましょう。

3.思考を習慣にする

・物事の二面性に注目する

二面性は簡単に言えば、物事の表と裏です。

例えば、目の前(表)に食品がありますが、その裏側では、様々な製造工程があり、物流があります。

その他にも、ニュースで「政府が汚職事件を犯した」となれば、その裏側には影響力のある人間が強要した可能性もあれば、その人物を失脚させるために策略したのかもしれません。

このように物事の一面性、表に見える部分だけで判断する前に、物事を二面性で捉えることによって、「考える」という思考プロセスが生まれます。

ポイント

  • 常識や紋切り型の考え方にとらわれず物事を考える
  • 逆の立場から考えてみる
  • 知識も大切だが正解がどこかにあるという発想をしない

4.まとめ

哲学者デカルトは言いました「考える故に我あり」と。

存在論的に言えば、考える私こそが絶対的な存在であるという事です。

つまり「考える」ことを放棄していることは、自分の存在を手放しているとも言えます。

しっかりと自分の頭で考え、正しい選択をし、自分らしい人生を歩んでほしいと思います。

参考文献

「知的複眼思考法」 著 刈谷剛彦

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